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猫のトリビア

野良猫を捕獲するのは動物愛護法でNG?追い出すにはどうしたらいい?

野良猫 捕獲
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野良猫の多い地域では、鳴き声などの様々な問題が起こり、どうしたらいいか悩まされている方がいるかと思います。

その問題に直面した時、野良猫を追い出すために、捕獲し別の場所へ移動させるのは、動物愛護法で違法になるのでしょうか。

善意でしていたことが違法になることも!

野良猫による被害が、毎日続くとなると、捕獲し移動させるという考えが出てきますよね。

そういった場合、住み着いている野良猫を動物愛護法に違反することなく、追い出すにはどうしたらいいかも、気になるところです。

野良猫による問題は、誰もが直面する可能性があるため、正しい対応をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

野良猫を捕獲して移動させるのは動物愛護法でNG?

ずばり、野良猫を捕獲して移動させるのは、違法行為に値します。

ガーン!

動物愛護法の詳細を見ると、「遺棄する」という観点から、より分かりやすく理解しやすいでしょう。

野良猫を捕獲して移動させるのはNGです!

野良猫を捕獲して移動させるのは、動物愛護法の第七条により、違法になります。

実際に、過去にそれで法に問われたケースがあるようです。

実際にあった事件です。

市営公園に住み着いて、餌を与えられていた5匹の野良猫を、近隣住民から苦情を受けた市の職員2人が捕獲。

本来、野良猫は保健所に引き渡すはずが、職員は「殺処分されないように」と、別の公園に逃がしてしまった。

この行為が「遺棄にあたる」として、動物愛護団体関係者が2人を動物愛護法違反(遺棄)容疑で県警に告発した。

野良猫は、所有権が法的に存在しないため、取得した人が新しい飼い主になるということになり、そう考えると、自分の猫を遺棄すれば、違法行為になるということに。

殺処分されたくない気持ちも分かるけど…

首輪に明確な所有者の連絡先が記述されている猫を、別の人が捕獲し、自分の飼い猫にしてしまった場合は、専有物離脱横領罪で検挙されるんだとか。

野良猫を避妊して逃がすのも、同じように違法行為になります。

生きていく権利を野良猫たちも持っているため、 知らない土地に捨てたり、放棄したりすることは、虐待にも犯罪にもなるんです。

捕獲は大丈夫ですが、その捕獲した野良猫をどこかに離した時点で、遺棄に当たります。

もちろん、猫島などの猫スポットや、猫カフェ、ペットショップなどに捨てることも違法で、ここなら世話してもらえると、捨て猫が後を絶たないという問題もあるそうですよ。

動物愛護法の詳細を見てみよう!

動物の愛護及び管理に関する法律(通称:動物愛護法)は、動物の遺棄や虐待の禁止、動物の適切な取り扱いなどを定めている法律です。

改正された動物愛護法が令和2年6月から段階的に施行されました。

改正された動物愛護法の中でも、特に注目して見ておきたい項目を、まとめました。

無責任な餌やりに関する都道府県の指導等の強化

不適正な飼養や無責任な餌やりなどにより、周辺の生活環境が損なわれている時、原因者に対して、都道府県が立入検査、指導、勧告、命令を行うことができる。

(動物愛護法第25条)

原因者が命令に違反した場合、50万円以下の罰金。

(動物愛護法第46条の2)

動物虐待に対する罰則の引き上げ

犬猫等を遺棄または虐待した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金。

(動物愛護法第44条)

遺棄に該当する行為について

  • 飼養されている愛護動物は、健康であっても遠く離れた場所への移動、置き去りはできない。
  • 飼養されていない野良猫であっても、生命・身体に対する危険に直面するような場所への移動をしてはいけない。
  • 老齢・幼齢・負傷動物は、場所の状況に限らず、遠く離れた場所へ移動させてはならない。

やはり、動物愛護法の詳細からも、野良猫を捕獲して移動させるのは、違法行為になるということが分かりましたね。

では、違法行為にならずに、野良猫を追い出すにはどうしたらいいのでしょうか。

野良猫を追い出すにはどうしたらいい?

野良猫に困っており、どうにかして追い出したい時は、まず一人で判断し行動せずに、警察や保健所などに連絡し、相談してみましょう。

また、野良猫が負傷している場合も、保健所などへ連絡する必要があり、こちらも動物愛護法で定められているそうですよ。

相談するならどこがいいの?

野良猫を追い出すための、適切な方法がいくつかあったので、まとめました。

  1. 最寄りの警察署へ持って行く。
  2. 直接保健所に連絡し相談する。
  3. 猫の保護団体に連絡し相談する。

警察署へは、迷い猫だと伝えて持って行くと、飼い主が現れなければ、一定期間保管された後に保健所へ搬送されます。

野良猫に困っていたら、一人で判断し行動せずに、まず警察や保健所などに連絡や相談をしてみましょう。

注意点

野良猫の中でも特に子猫は、人間の匂いなどが付くと、親猫が育児放棄をしたり、噛み殺したりすることもあるそうです。

そのため、子猫に触る時は、ゴム手袋などをしてから触った方がいいでしょう。

野良猫が負傷していたら速やかに保健所へ連絡を!

もし、野良猫が負傷していたら、速やかに保健所へ連絡するようにしましょう。

負傷している動物(疾病含む)に関しては、動物愛護法で、保健所または動物愛護センターへの通報の努力義務が設けられています(動物愛護法 第三十六条)。

動物病院で診てもらうことが難しければ、速やかに、保健所や動物愛護センターへ通報すると、引き取りに来てくれるそうですよ。

まとめ

野良猫を捕獲して、遠くに移動させるという行為は、動物愛護法で違法行為になるということが分かりました。

実際に、動物愛護法の詳細を見ても分かる通り、野良猫も生き物で、追い出すために捕獲して移動させるのは、遺棄するという行為になるんですね。

野良猫は人間と同じ生き物!

野良猫問題で困っていて、追い出すにはどうしたらいいか悩んでいたら、まず一人で判断せずに、保健所や警察などに連絡して相談してみましょう。

専門の方に依頼すると、どうしたらいいかを一緒に考え、きっと助けになってくれるはずですよ。

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ニャンコ先生
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猫暮らし30年のアラフィフ
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